進学・就職

工学は、数学や物理などの自然科学における法則や理論を基に、人類・社会に役立つ製品を開発し、生産するための技術を取り扱う学問です。現代の、文明が高度に発達した社会において人類に必要な工業製品を生み出すためには、学問の分野として工学は、ますますその重要度を増すことでしょう。

電気・電子工学は、人間社会のあらゆる分野において、エネルギー源や頭脳として必須の学問領域となっています。これらを学んだ当学科の卒業生は、工業界のあらゆる企業から将来を担う人材として期待されており、当学科は、毎年多くの企業から求人を頂いております。そして、来春卒業予定の最終学年の学生全員に、企業から頂いた求人情報が等しく行き渡るような情報システムを構築し、就職の指導にあたって有効に利用しています。

一方、学生に対しては全教員が、機会あるごとに就職に関する指導を行っています。すなわち、卒業予定の学生は研究室に配属されていますので、指導教員は研究指導の傍ら、十分な時間を掛けてきめ細やかな進路指導を行うことができます。学生はその指導を受けながら自分の志望企業を絞り込みます。また、具体的な就職活動を開始するに当たっては、就職活動を統括する就職指導担当教員の指導の下に計画を立てます。当学科卒業生の就職率は、進学も含めるとおよそ96％です。

ところで、ご承知のとおりここ数年、卒業時に入社した会社を2～3ヶ月の内に退社する大学の新卒者が増えていることが社会問題となっており、入社3年間の退職者は新卒者の30％に達しています。これは、就職活動における調査不足や自身の社会体験が乏しいことなどが原因で、学生の志望と就職した企業の実態とのミスマッチが起きていることが主な原因と思われます。これに対し、本学部卒業生の離職率は、10%程度です。これは、本学卒業生の資質が高いことや就職時の指導が有効に作用していることのみならず、3年次に生産実習（インターンシップ）を実施していますので、企業社会を実際に体験した後で就職を考えることが、よい方向に作用しているものと思われます。